VOU/棒では、金井悠、今村能章の2人の陶芸作家の展覧会を行います。
工芸、クラフト、アート等という括りに収まらず、陶芸作品を制作している彼らにとっては、オブジェ(非実用性)であろうがカップ(実用性)であろうが、それらの形態は、表現上での手段でしかありません。今展のテーマは、ジャンルや形態によって記号化される物の境目を曖昧にした“直訳できない器”です。
関西の同じ町で生まれ育った金井と今村は、大学進学を機に京都、沖縄へと拠点を移しました。その後、2人とも表現を志し、偶然にも陶芸分野の中で技法やテーマが近い制作を行なってきました。幼少期の体験がその後の表現にどう接続してきたのか。そんな彼らの物と物のセッションにもご注目ください。
金井悠 | Kanai Yu
1984年 兵庫県生まれ。
2009年 京都精華大学大学院 修士課程 陶芸専攻 修了。
2008~2013年 「contactGonzo」のメンバーとして活動。身体を激しく接触させるパフォーマンスやインスタレーションを軸に、六本木森美術館やMoMAなど国内外の美術館・劇場等で発表する。
2014年 自身の活動を再開。現在は京都を拠点に「出土した玩具」をテーマに制作している。
今村能章 | Imamura Yoshiaki
1984年 兵庫県に生まれる。
1994年 未確認生物に興味をもつ。
2003年 沖縄県立芸術大学の陶芸専攻に入学。
窯の中で溶けて変化する鉱物や釉薬に興味をもつ。大学院に進学後、重力の可視化を試みた作品を制作。
2013年 アトリエを構える。以後実験的な作品に加え、器類の制作も始める。
イベント情報
- イベント名
- 金井悠&今村能章「直訳できない器 -対話-」
- 日時
- 2021.3.6[土]〜 3.14[日] 水・木 定休
- 場所
- VOU/棒 (3Fギャラリー)
- 参加費・入場料
- 無料