京都精華大学 伝統産業イノベーションセンターは、多角的な視点で社会課題を議論するシンポジウム「We – 工芸から覗く未来」(2019年9月1日/京都国際マンガミュージアム)を開催します。「表現の大学」として5学部23コースの学問領域を有する京都精華大学が、工芸の世界でさまざまな取り組みをおこなう方々とともに伝統的な手仕事を起点として未来の社会像について考えます。京都精華大学は、2018年度に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」の採択を受け、「持続可能な社会に向けた伝統文化の『表現』研究」をテーマに活動を展開しています。
・シンポジウムについて
「We – 工芸から覗く未来」と題した本シンポジウムでは、エシカル消費やエコロジー、労働環境といった社会課題について、伝統的な手仕事を起点に議論をおこないます。国連が定めるSDGsに挙げられた課題[17のゴール/169のターゲット]は、いずれも人間の営みに起因しています。私たちの未来は、“I” の集合体ではなく、“We” でこそ語られなければならないはずです。京都府は、いまも多くの手仕事が息づく街。その知見は文化や社会、経済、自然環境など多くの分野の土台となっています。手仕事が歩んできた歴史に学び、未来の社会を考えることが、世界有数の工芸の街としての責任です。京都精華大学は、2018年度に文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」の採択を受け、「持続可能な社会に向けた伝統文化の『表現』研究」をテーマに活動を展開しています。
京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター
伝統産業イノベーションセンターは、これまで京都精華大学が培ってきた伝統産業の知見を集約し、より活発な教育・研究活動に還元するために2017年に設立しました。〔研究〕〔教育〕〔社会連携活動〕を大きな軸として、世界有数の工芸産地・京都を拠点にさまざまな国や地域の手仕事との連携を目指しています。
プログラム / Program
司会:吉村和真(京都精華大学副学長)
【挨拶 / Opening Remarks】
ウスビ・サコ(京都精華大学学長)
【第一部 / Part One】
ファッション素材としてのフィッシュスキンと京都の染色技術
Fish Skin as a Fashion Material and the Dyeing Techniques of Kyoto
Elisa Palomino(ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校ファッションプリント学部教員)
松山一成(松山染工)
小北光浩(京都精華大学ポピュラーカルチャー学部教員)
モデレーター:米原有二(京都精華大学伝統産業イノベーションセンター長)
【第二部 / Part Two】
手仕事の、次の1000年のために
For the Next 1000 Years of Handcrafts
金谷勉(セメントプロデュースデザイン代表取締役)
中川周士(中川木工芸比良工房主宰)
永田宙郷(合同会社ててて協働組合共同代表プランニングディレクター)
八木隆裕(茶筒老舗 開化堂六代目)
米原有二
モデレーター:鞍田崇(哲学者、明治大学理工学部准教授)
【ディスカッション / Discussion】
未来へのバトン
Passing the Baton to the Future
鞍田崇
中村裕太(京都精華大学芸術学部教員)
米原有二
イベント情報
- イベント名
- シンポジウム「We – 工芸から覗く未来」
- 日時
- 2019年9月1日(日)13:00~17:30
- 場所
- 京都国際マンガミュージアム1階 多目的映像ホール
- 参加費・入場料
- 参加無料
- 参加申込
- 要事前申込